SSブログ

楽曲解析 No.1「名もなき詩」 [楽曲解析]

記念すべき第一曲目は、
名もなき詩


名もなき詩







通算10枚目のシングルにあたり、アルバム「深海」に収録されている。




ライブでは定番曲のひとつで、基本的には原曲どおりのアレンジで演奏される。

DOME TOUR 2005では、桜井さんの弾き語り+JENドラムという珍しい構成で演奏された。
数多くのアーティストにカバーされており、
広瀬香美さんによるカバーは、パンチが効いていて個人的には好みだ。




では楽曲について

個人的評価★★★★★


THE ポップスロック
一度聴いたものを離さない人懐こさと、ロックバンドらしく程よい泥臭さを絶妙なバランスで併せ持つ、
ミスチルの代名詞のひとつとなる曲だと思う。



この曲の肝とも言える冒頭の「ジャカジャーン」。
切れのあるテレキャスのカッティングは聴くものを一瞬で曲の世界に引き込む。
収録アルバム「深海」を通しての傾向ではあるが、
名もなき詩の冒頭では、田原ギターの迫力とギラッチな荒々しさを堪能できる。



すぐさまボーカルが入ってきてAメロに突入するが、
メロ部分のバッキングはとてもシンプルである。
いってみればスッカスカだ。
桜井、田原両者のギターはきわめて単純なバッキングのみで、
JENドラムは多少トリッキーなリズムパターンではあるが、大きな動きはない。

しかし、冒頭の衝撃を薄めることなく曲が流れていくのは、
ボーカルが巧みにグルーヴを生み出しているからであろう。
一見かなりラフでブルース色の強い、まさに「泥臭さ」を感じるが、
メロ部分のリズムの根幹は、間違いなくボーカルであろう。



ベースがINしたときの、全パートの生み出す曲の波が最高に心地よい。
ベース旋律は他パートとは独立しており、自分で弾いてみると案外曲にはまるのが難しい。
コードがGの一本ものであることも考えると、
単純に見えて複雑に絡み合ったメロ部分は絶妙なバランスで成り立っていることがわかる。




そして待ってましたの、サビ。
ボーカルメロディーラインの爽快さはわざわざ言うまでもないであろう。
サビの部分はメロの部分とは対照的に、きわめてポップ調な仕上がり担っている。
コード展開に色味が付き、リズムパターンも一挙にタイトに安定化する。
サビの主役は間違いなくボーカル桜井和寿である。
ミスチル楽器隊の特徴は、ボーカリストの引き立て役に徹していること。

メロとサビのほんの二小節の間に、ボーカルのための舞台を整える。
ミスチルのこういうところが私は大好きである。




この曲で最も特筆すべきは、
曲展開の後半の、すさまじい疾走感と盛り上がりである。


愛はきっと奪うでも与えるでもなくて 気がつけばそこにあるもの~
で展開していく二番サビ。
サビの爽快感は何度聴いても心地よい。


そして流れるようにCメロへと突入する。
マイナー調となり、ボーカルとコーラスのレスポンスが緊張感を高める。
途中のベースのメロディアスなラインがたまらない。


高めた緊張感を十二分に爆発させるべく、バトンを渡されるギターソロ。
田原氏お得意?のスライドギター。
まさに勢いと圧で押し切るかのように流れ去っていくこのタイプのギターソロは、
ミスチルの楽曲にしては珍しい。


そして度肝を抜かれる詩のたたみかけ。
インパクトや勢いの点で完全にギターソロを食ってしまっているが
この部分なくしてこの曲はないのである。


極めつけは転調サビ。
転調していることを感ずかせないないほどの勢いで、なだれ込むように突入する。
ここでも主役は桜井和寿である。バッキングは決して悪目立ちはしない。


前サビからこのサビまで、ここまで自然な勢いで突っ切ってこれているのが、
この曲の凄さのひとつであろう。



最後は曲の勢いはそのままに、ゆるやかに収束へ向かう。
2番メロでもそうであったが、ここでのアコーディオンの醸し出す雰囲気がGOOD
ライブでは省略され気味なのがちょいと残念。




まとめると、この曲の聴き所は
 ・冒頭部のギターカッティング

 ・メロ部分の絶妙なグルーヴ感

 ・サビの表舞台と裏方

 ・曲後半の怒涛の勢いと疾走感

ってところでしょうか。





最初なので、肩に力入りましたが、
この調子でガンガン曲の紹介をしていきたいと思います!


名もなき詩

名もなき詩

  • アーティスト: Mr.Children,桜井和寿,小林武史
  • 出版社/メーカー: トイズファクトリー
  • 発売日: 1996/02/05
  • メディア: CD



深海

深海

  • アーティスト: Mr.Children,Mr.Children,桜井和寿,小林武史
  • 出版社/メーカー: トイズファクトリー
  • 発売日: 1996/06/24
  • メディア: CD





スポンサーリンク






nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。